新しい時代の個人情報新入社員教育(3)

プロ野球の世界では

企業が新入社員を迎える4月に先立ち、プロ野球の世界では一足早く入社日のようなものが到来しました。2月1日、高卒ルーキー、大卒ルーキー、移籍組などが加わり、一緒に組織が育まれていきます。(高卒ルーキーは、まだ「卒」してない、卒業式も終えてない高校生だよねと思ったりしますが、、)

プロ野球の世界も例にもれず、今ドキの若者が増えているようです。昔は大学では上級生は神様くらいの勢いでしたが、今は体育会系のクラブですら上下関係がなく、一般社会と同じく上級生が下級生に気をつかうらしいです。

とはいえ、一流の選手が集まるプロの世界で、甘えていたのでは生き残っていけません。コーチの指導でその後の選手人生に大きく変わることは間違いないでしょう。田中将大投手が9億円といわれる年俸で日本復帰しましたが、誰もが知る夏の甲子園の決勝戦で勝利した斎藤祐樹投手は、、、大学で4年間チヤホヤされている間に、野村克也監督と星野仙一監督のもとでしっかり育成された田中選手。

基本的には本人次第なのですが、監督コーチは育成の責任があります。
皆さまの会社の新入社員も田中将大選手のように育てたいところですよね。

ここでは、個人情報保護、情報セキュリティ関連に特化する形となりますが、特性、個性を活かす人材育成を目指していきたいと思います。

新入社員に対する基本的なスタンス

昔だったら、「まずは球拾い」からだったでしょう。プロの球を打たせてもらえるなんて3年早い、とかで。でも、今は3日続けて球拾いをさせられたら、こんなことを想像していなかったとか言って退職願提出、みたいな感じになります。特に意欲の高い人ほど、そういう風になりがちです。

だからと言って、素振りもさせずにいきなり紅白戦に出場というのも違いますね。

まずは、チームのルール、社会のルールを学んでもらわないといけません。
今は、教えてもらったことのないことは、わかりません。というのが基本です。昔は常識だったことも、今は非常識とまではいかないまでも、教えないと常識化しないこともよくあります。
ユニフォーム脱いで私服で未成年ながらタバコを吸って居酒屋で飲酒。これまでもやっていたことだし、勤務時間外だし、そしてユニフォーム着てないから誰もわかないし、みたいな感覚でそうやっている人もいます。これはその人が「ワル」だからではなく、それは違うよと言われてことがないから、なのです。勤務時間外でも、誰も見てなさそうでも、素行は品行方正に、それに法に触れることはやってはいけない、と言ってあげると、言われたことはしっかり守る、これが今の人に多いパターンです。

そしてプロとしての練習。ただここで重要なのは、実戦感を持たせた上での基礎練習ですね。何ために何を目的にというのが意識されていないと練習に身が入りません。まずは下積みという感覚がほとんどないからです。ここで、実力もないのに即戦力と思うな、と考えてしまうのは昔の人の考え。これは一流選手になるための基礎練習で、イチローも松井秀喜も皆やったこと、みたいな感覚での対応が必要です。

そして何より、今の人たちは対面的な孤独感を持ちやすいので、チーム感が必要です。オンラインでは常時つながっている感覚はあっても、リアルでは友達はいない、いらない、みたいな人は少なくありません。でも、野球はチームスポーツです。もちろん企業もチームワーキングが基本です。

「君たちはこれを覚えろ」というのではなく、「一緒に仕事をするために一緒に学ぼう」的な感覚です。個人情報保護や情報セキュリティ関連の教育でも、これがものすごく大事であることを実感しています。

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